2008年8月18日

管理会社の親会社倒産

不動産の開発・分譲を手がけるアーバンコーポレイションが、8月14日、倒産した。マンション管理系の関係者が気をつけなければいけないのは、親会社の倒産が子会社である管理会社(アーバンコミュニティ)へどのような影響を及ぼすか、という事だ。親会社が倒産したからといって、その子会社が直ちに心配だ、ということにはならないかもしれないが、経営の根幹である人・物・金には何らかの形で影響が及ぶことは間違いない。

アーバンコミュニティ社は、分譲マンションなど約600物件を管理する会社で、高層住宅業界の中では、中堅から上位をうかがう位置にいる新興の管理会社だ。管理物件数が多くかつ全国規模の会社だけに、その影響がどのような形で現れるのか懸念される。過去の事例を書くことにより関係者に注意喚起することとしたい。(注.当委員会が主たるエリアと考えている足立区内には、管理物件がいくつもないものと推測している)

現在、当委員会が係わっているマンションに管理組合がないところがある。(厳密に言うと無いのではなくて機能していない)そのマンションは、新築直後に分譲会社が倒産し、そのあおりを受ける形で子会社である管理会社も倒産した。その混乱に乗じる形で、管理を行うと称する人が、管理組合や区分所有者の承諾を得ることなく活動を始め、その後、是非を問う人がいないこともあって、今日まで10年余の間、不自然な形のまま推移してきた。

この事例のようなことにならないよう、関係者は親会社の倒産を知ったら、子会社の動向を注意深く見守らなければならない。そして、フロントマンの交代や報告書類の提出遅れ、あるいはモラールの低下を少しでも感じたならば、早急に策を講じる必要がある。

本来、このようなことは管理者である理事長が行うべきであるが、組合員が無関心であったなら、管理者もさほど関心を払わないかもしれない。その逆に、個々の組合員が強い関心を示すと、管理者を突き動かす事になる場合が多い。

アーバンコミュニティ社に管理を委ねている区分所有者は、その辺りの事を理解して、自ら積極的に行動する事が大切だ。

 

倒産情報(20.11.29 追記):マンション分譲「モリモト」11.28倒産。子会社の管理会社は「モリモトクオリティ」(旧社名はオー・エム・サービス)で管理物件数は約270棟。(注.足立区内には、管理物件がいくつもないものと推測している)

倒産情報(20.12.20 追記):足立区内でダイアパレスシリーズの第1号マンションを分譲した「ダイア建設」倒産。子会社の管理会社は「ダイアコミュニティサービス㈱」(ただし、20年3月28日全株譲渡したので現在は子会社に該当しない。旧社名は「ダイア管理」)で管理物件数は全国で約1,860棟、足立区内では30棟程管理している模様。

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