2009年6月13日

超高層マンションの管理費

最近、当委員会HPへ「超高層マンションの管理費」についての照会が増加しているので、それらの人たちの期待に応えるため、手元にあるデータを公開する事にした。(データ件数が100件ほどしかない事、足立区内には超高層マンションが少ないことから活用してこなかった)
超高層マンションというのは、建築基準法上の高さ60m超えの区分所有建物で、凡そ20階建て以上の建物をいう。(厳密には建築確認申請等を見ないとわからない場合がある)
超高層建物を建築する場合には、航空識別灯の設置やELV設備数等に伴うコスト増課題と開発行為時の煩多な諸手続きが敬遠され、その高さを超えないところで押さえ込む場合が多い。だから、60mを超える場合には、それを売りにするため”タワーマンション”などと訳のわからない表現を用いて、購買意欲をそそる努力をしている。

超高層マンションの売りはなんと言ってもその眺望にあるのだろう。最上階から見る景色は素晴らしいに違いない。しかし注意しなければいけないことは、20階から下に住む人は、そのような特別な景色を楽しめるわけではないということだ。そのほかにも留意すべき点があるので、新規購入を考えている人に向けて何点か指摘しておきたい。
【超高層マンションの特徴】
・管理費が高い→多様な設備、管理形態(常勤)、過剰サービスが原因
・地震(震度4クラス)の影響→(耐震建物の場合)ELV停止・復旧に数時間必要
・        →(免震建物の場合)ELV停止はないが、設備メンテ費用が割高
・災害時の対応→30階から避難するのに健常者でも10分以上かかる
・  〃      →30階まで階段で上ると健常者で約25分かかる
 非常階段が混雑する事や、水を運ぶ事を想定した場合、二次災害の危険を感じる
・首都圏での大規模地震が心配されている今日、高齢者や乳幼児、身体に不都合を抱える人等が棲家とすべきものとは言い難い建物の一つと言える。

超高層マンションの管理費は、管理形態の別:①管理員日勤②常駐(昼間:管理員、夜間:警備員)、共用部分の娯楽施設維持費の多寡、取次ぎサービス要員配置などにより、管理委託契約費用が増加する事に比例して、高額になる。
始末が悪いのは、初期設定された内容を変更しようとする場合には、それが良くて購入した人たちの説得に、大きな労力が必要になると言う事だ。
ホテル並み設備やサービスが本当に必要なのか、(あったら便利程度の事か)十分考える必要がある。

※超高層マンションの㎡当り管理費については上部グローバルナビゲーション『管理費の研究』をご覧ください

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